Roland Kirk

ジャズの巨匠シリーズ第4回、ローランド・カークです。 前回のアート・ペッパーに続き、カークを前期・後期に分けて語るとすると1975年に脳梗塞で倒れた時を境目に。 

沢山ある名盤の中から好みで紹介しましょう。



kirk9_convert_20170622211601.jpg Slightly Latin (Limelight/ LS-86033)
Roland Kirk(reeds), Virgil Jones(tp), Martin Banks(flh), Garnett Brown(tb), Horace Parlan(p), Edward Mathias(b), Sonny Brown(ds),
Montego Joe(conga), Manuel Ramos(perc)
November 16 & 17, 1965
1965年の録音でありカーク絶好調の時期といってよいでしょう。
”Limelight”盤の豪華なジャケットとカークの魅力が相まって所有欲をそそる1枚。





聴いているだけでも楽しいのですが、見て楽しいのがカーク、YouTubeから動画を拝借。
その1;
カークは多楽器奏者。
サクソフォン、トランペット、クラリネット、フルート、ピッコロ、オーボエ、イングリッシュホルン、パグパイプ、リコーダー、リリコン、ハーモニカ、ホイッスル、カズー、チェレスタ、アフリカン・タンブ・ピアノ、オルガン、パーカッション、カスタネット、エレクトリック・カリンバ、サイレン、ゴング(wikiより)
しかも同時に複数楽器を操る一人オーケストラ。
サックス3本銜えは、なんだこれ



その2;
カークは、循環呼吸奏法の第一人者、以下の動画では5分過ぎからの4分間聴くことができる。 聴いている方が息苦しくなってくる。”Prepare Thyself to Deal With a Miracle”のB面、20分間にわたっる息継ぎなし演奏、...





kirk5_convert_20170619220420.jpgNow please don’t you cry, beautiful Edith  (Verve)
Roland Kirk (ts, mzo, str, fl) Lonnie Liston Smith (p) R. Boykins (b) Grady Tate (dr)
May 2, 1967
カークは異端者、ゲテモノ扱いを受けることもありますが、演奏技術は超一流。
Verveに吹き込まれたこの1枚、ピアノ・トリオをバックにスタンダードなカークを聴くことができます。



kirk4_convert_20170619220347.jpgLive in Paris, 1970, Vol. 1  (France's Concert)
Roland Kirk(eeds), Ron Burton(p), Vernon Martin(b), Jerome Cooper(ds), Joe Texidor(perc)
22 Feb 1970
France's Concertレーベルからの1枚。
このレーベル、90年代だったか一気に20枚ほどリリースして消えてしまったが、魅力ある盤が沢山ある。
ビル・エバンスの3枚が有名だが、カークの2枚も負けていない。 録音もよい。



ここから後期に入ります。
半身不随を感じさせないアルバムが沢山あってびっくり。
ここでは1枚だけ紹介します。

kirk7_convert_20170619220535.jpgLive In Dortmund (Jazz Traffic)
Rorand Kirk(reeds), Gil Evans Orch.
October 30, 1976
これはCDでリリースされらもの。
カークは他人名義のアルバムに参加すると、借りて来た猫になることが多い。
ギルとカークの共演と聞き期待を持って買ったのだが外れた。
両人の体調の悪さも手伝って盛り上がりに欠ける演奏となっている。
だが今となってはもう聞けない二人、貴重な1枚となった。



大大大好きなカークでした。

このシリーズ、次は誰にしようかな!
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Bud Powell

ジャズの巨匠シリーズ第3回、パウエル(Earl Rudolph Powell), 1924年9月27日 - 1966年7月31日)です。 
ジャズを聴き始めて最初に好きなったピアニスト。
パウエルの好調期は1953年くらいまでとの意見もありますが、出来不出来は常にあったように思います。 後期の方がパウエルの人間味を感じさせる作品があり、捨てたもんではありません。

それでは早速、好みの作品を紹介しましょう。

powell7_convert_20170517212841.jpgThe Bud Powell Trio(Roulette(JPN)
Bud Powell (p) Curly Russell (b) Max Roach (ds)
1947/01/10
Bud Powell (p) George Duvivier (b) Art Taylor (ds)
1953/08/14

邦名「バド・パウエルの芸術」、2つのセッションのカップリング盤です。 栗村氏らの努力で、Roostに残した8曲のコンプリート盤ということらしいです。 A面は22歳当時の演奏、若者パウエルの最高傑作と言ってよいでしょう。 B面はそれから6年後の録音、通常の人の10倍の時間が圧縮されたような人生を送ったに違いないパウエル、音に丸みと厚みが出ています。 こちらもパウエルの最高傑作と言ってようでしょう。最高がいくつもあるんです、天才には!




powell1_convert_20170517212626.jpgJazz Giant (Verve)
Bud Powell(p) Ray Brown (b) Max Roach (ds)
1949/05
Bud Powell(p) Curly Russell (b) Max Roach (ds)
1950/01..02

パウエルはVerveにも多くの録音を残していますが、そんな中からの1枚。 Verve盤はどれも水準が高いのですが、この1枚の選択理由はジャケット、レンガ色の赤も際立っていますが、ずっと向こうに描かれた1台のピアノに向かった男はパウエルでしょうか。
作者はDavid Stone Martin、天才の孤独を描ききっています。




powell0_convert_20170517213332.jpgJazz At Massey Hall Vol. 2  (Debut)
Bud Powell(p), Charles Mingus(b), Max Roach(ds)
May 15, 1953

これ10インチで去年入手。出来はあまり良くない(と思う)が汗だらだらのパウエル、持っているだけで幸せ。




powell_convert_20160327195555_20170517213521552.jpgThe Scene Changes'  (Blue Note)
Bud Powell (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds)
December 29, 1958

The Amazing Bud Powell (Vol. 5)、これパウエル入門盤、『クレオパトラの夢(Cleopatra's Dream)』です。
バド・パウエルを知らない方はまずこの1曲から入って下さい。
呻き声には耳をつぶって!このアルバムの詳細は、こちらの記事にあります。




powell5_convert_20170517212750.jpgA Portrait Of Thelonious (Columbia)
Bud Powell (p), Pierre Michelot (b), Kenny Clarke (ds)
Dec. 1961

1960年代にはジャズの本場アメリカから多くのジャズミュージシャンがヨーロッパに活動の場を移しているが、パウエルlは1959年に渡仏。 ヨーロッパのミュージシャンを従えた1枚、これは後期パウエルの最高傑作でしょう。



powell6_convert_20170517212813.jpgLive in Lausanne 1962 (After Hours)
Bud Powell (pi), Jacque Nevard (b), Michel Thevenoz (ds)
January 31, 1962

50年代中期以降は麻薬やアルコールなどの中毒に苦しみ、精神障害を負う。しかしながら、不調期の録音においても、呻き声を発しながらの鬼気迫る演奏を聴くことができ、これを含めてパウエルの個性として評価する声が多い。(日本語Wikipediaより)
この1枚がまさに鬼気迫るパウエルを聴くことのできる1枚。




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Miles Davis

ジャズの巨匠シリーズ第2回、マイルスです。生マイルスは見ていません。残念
ペッパーは前期・後期に分けて語られていますが、マイルスはエレクトリックで切るのが妥当でしょう。 理由は簡単、エレクトリック・マイルスに着いて行けない人が多いからです。tam.raもその一人。

沢山ある名盤の中から年代順に好みで紹介しましょう。

miles7_convert_20170423201625.jpgCockin' (Prestige)
Miles Davis(tp), John Coltrane(ts), Red Garland(p), Paul Chambers(b), Philly Joe Jones(dr)
Octover 26, 1956

まずはINGシリーズから1枚。
1956年の5月11日と10月26日のセッションをCookin'、Relaxin'、Workin'、Steamin'の4枚に分けてリリースしたもの。マイルスの第一期黄金時代、超入門のシリーズらしいので一応聴いておきましょう。 INGシリーズではなくマラソン・セッションって呼ばれているらしい。これも知っておこう。


miles9_convert_20170423213739.jpgMiles in Amsterdam (Jazz O.P.)
Miles Davis (tp), Barney Wilen (ts), Rene Urtreger (p), Pierre Michelot (b)/ Kenny Clarke (dr)
December 8, 1957

1984年になって、イタリアからリリースされた一枚。
バックは欧州の精鋭、USAではなくEuropeの音がある。 録音も良いしマイルスのピカ一名盤です。
昔は良く見掛けたけど、最近はどうなのかな?




miles4_convert_20170423220121.jpgSketches Of Spain(Columbia)
Gil Evans Orchestra
November 20, 1959; March 10, 1960

ジャズを聴かない人にもお勧めの超入門盤
マイルスの良さを引き出したギルの采配に喝采!
美しいです。



miles1_convert_20170423195934.pngMy Funny Valentine  (Columbia)
Miles Davis(tp), George Coleman(ts), Herbie Hancock(p), Ron Carter(b), Tony Williams(dr)
1964年2月

コレトレーンがImpulseからバラード集を出したが、マイルスはColumbiaからSomeday My Prince Will ComeとかRound About Midnightなど、売れ筋盤を出した。
バックのピアノトリオはマイルスのお目に叶った若者が!



miles8_convert_20170423201646.pngJack Johnson(Columbia)
Miles Davis(tp), Steve Grossman(ss), Herbie Hancock(kb), John McLaughlin(gu), Bennie Maupin(b-cl), Sonny Sharrock(gu), Michael Henderson(b), Dave Holland(b), Billy Cobham(dr), Jack Dejohnette(dr)
February 18 and April 7, 1970

黒人のボクサー、ジャック・ジョンソンに捧げた1枚。
ジャズよりロックっぽい。 そしてエレクトリックに旋回!



miles3_convert_20170423200001.jpgMiles Davis At Filmore  (Columbia)
Miles Davis(tp), Steve Grossman(ts,ss), Chick Corea(el-p), Keith Jarrett(e-org), Dave Holland(b), Jack DeJohnette(dr), Airto Moreira(perc)
June 17–20, 1970

エレクトリック・マイルスの始まり、なかなか良いですが、tam.raのマイルスはここで終わった。



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Art Pepper

ジャズの巨匠シリーズ第1回、アート・ペッパーです。なにせ、3回も来日公演へ行ったtam.raなのです。
ペッパーは前期・後期に分けて語られていますが、まあ妥当でしょう。 

沢山ある名盤の中から好みで紹介しましょう。

art8_convert_20170401231758.jpgSurf Ride  (Savoy)
Art Pepper (alto sax) Hampton Hawes (piano) Joe Mondragon (bass) Larry Bunker (drums)
Los Angeles, CA, March 4, 1952
このレコードを購入したのは確か30年以上も昔のこと、だがどこで買ったかは記憶に鮮明に残っている。
場所は銀座、店は確か地下にあった。 そして店名は...十字屋?ハンター?どちらかだ。 当時はまだペッパーなど知らず、サニー・マレーの”Sonny's Time Now”を見付けて店店を彷徨い歩き、手ぶらで帰れぬと1枚選んだのがこの1枚。
今となっては懐かしい思い出だ。



art5_convert_20170401200457.jpgThe Marty Paich Quartet Featuring Art Pepper  (Tampa)
Art Pepper (alto sax) Marty Paich (piano) Buddy Clark (bass) Frank Capp (drums)
Los Angeles, CA, August, 1956
これ日本盤、オリジナルは高くて手が出せない。
日本人らしい徹底的にオリジナルに似せた作り、手放したくない1枚だ。
ペッパーも良いです。




art1_convert_20170401200257.jpgThe Art Of Pepper (テイチク)
Art Pepper (alto sax) Carl Perkins (piano) Ben Tucker (bass) Chuck Flores (drums)
Hollywood, CA, April 1, 1957
これは、それまでテープ媒体でしか聴けなかったものを初めてLP仕様でリリースされたことが話題となったアルバムで、Vol1.、Vol.2の2枚。ここでのペッパーはやたらと明るい。 軽いと言えばそれまでだが、ペッパーファンは持っていないといけない2枚です。



ここから後期に入ります。
art4_convert_20170401200431.jpgAmong Friends  (Interplay)
Art Pepper (alto sax) Russ Freeman (piano) Bob Mugnusson (bass) Frank Butler (drums)
Los Angeles, CA, September 2, 1978
これ後期ではあるが、もっとも前期の煌めきを残している1枚。
妙中さんのInterPlayからリリースされた。
後期ペッパーをダメだという人も評価する1枚。



art7_convert_20170401200551.jpgArt Pepper - Straight Life  (Galaxy GXY-5127)
Art Pepper (alto sax) Tommy Flanagan (piano) Red Mitchell (bass) Billy Higgins (drums) Kenneth Nash (percussion -5)
Berkeley, CA, September 21, 1979
これ実は未入手、Wanted!の1枚。
この辺りのペッパー盤が市場から消えてしまっている。 ないと益益欲しくなる。
欲しい理由は、”Nature Boy”の演奏の美しさ!
いつの日かこんな演奏をお披露目することを夢見て、見つけるぞ~



art6_convert_20170401200525.jpgUnreleased Art, Vol. 1: The Complete Abashiri Concert(ビクター)
Art Pepper(as) Geoge Cables(p) David Williams(b) Carl Burnett(ds)
網走市民会館 - November 22, 1981
最後の1枚はCD、日本録音では本作と山形のライブが双璧を成す。
カセットテープでの隠し撮りが海賊盤で出ていたものをローリー夫人が買い取り、正式リリースされたもの。
刑務所暮らしの長かったペッパーが網走で燃えに燃えた演奏を聞かせます。
これを聴いて後期ペッパーを認めない人はジャズが分らない人だ!




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ジャズを聴いて110年

tam.ra


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2016年8月20日最終更新

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