Roland Kirk

ジャズの巨匠シリーズ第4回、ローランド・カークです。 前回のアート・ペッパーに続き、カークを前期・後期に分けて語るとすると1975年に脳梗塞で倒れた時を境目に。 

沢山ある名盤の中から好みで紹介しましょう。



kirk9_convert_20170622211601.jpg Slightly Latin (Limelight/ LS-86033)
Roland Kirk(reeds), Virgil Jones(tp), Martin Banks(flh), Garnett Brown(tb), Horace Parlan(p), Edward Mathias(b), Sonny Brown(ds),
Montego Joe(conga), Manuel Ramos(perc)
November 16 & 17, 1965
1965年の録音でありカーク絶好調の時期といってよいでしょう。
”Limelight”盤の豪華なジャケットとカークの魅力が相まって所有欲をそそる1枚。





聴いているだけでも楽しいのですが、見て楽しいのがカーク、YouTubeから動画を拝借。
その1;
カークは多楽器奏者。
サクソフォン、トランペット、クラリネット、フルート、ピッコロ、オーボエ、イングリッシュホルン、パグパイプ、リコーダー、リリコン、ハーモニカ、ホイッスル、カズー、チェレスタ、アフリカン・タンブ・ピアノ、オルガン、パーカッション、カスタネット、エレクトリック・カリンバ、サイレン、ゴング(wikiより)
しかも同時に複数楽器を操る一人オーケストラ。
サックス3本銜えは、なんだこれ



その2;
カークは、循環呼吸奏法の第一人者、以下の動画では5分過ぎからの4分間聴くことができる。 聴いている方が息苦しくなってくる。”Prepare Thyself to Deal With a Miracle”のB面、20分間にわたっる息継ぎなし演奏、...





kirk5_convert_20170619220420.jpgNow please don’t you cry, beautiful Edith  (Verve)
Roland Kirk (ts, mzo, str, fl) Lonnie Liston Smith (p) R. Boykins (b) Grady Tate (dr)
May 2, 1967
カークは異端者、ゲテモノ扱いを受けることもありますが、演奏技術は超一流。
Verveに吹き込まれたこの1枚、ピアノ・トリオをバックにスタンダードなカークを聴くことができます。



kirk4_convert_20170619220347.jpgLive in Paris, 1970, Vol. 1  (France's Concert)
Roland Kirk(eeds), Ron Burton(p), Vernon Martin(b), Jerome Cooper(ds), Joe Texidor(perc)
22 Feb 1970
France's Concertレーベルからの1枚。
このレーベル、90年代だったか一気に20枚ほどリリースして消えてしまったが、魅力ある盤が沢山ある。
ビル・エバンスの3枚が有名だが、カークの2枚も負けていない。 録音もよい。



ここから後期に入ります。
半身不随を感じさせないアルバムが沢山あってびっくり。
ここでは1枚だけ紹介します。

kirk7_convert_20170619220535.jpgLive In Dortmund (Jazz Traffic)
Rorand Kirk(reeds), Gil Evans Orch.
October 30, 1976
これはCDでリリースされたもの。
カークは他人名義のアルバムに参加すると、借りて来た猫になることが多い。
ギルとカークの共演と聞き期待を持って買ったのだが外れた。
両人の体調の悪さも手伝って盛り上がりに欠ける演奏となっている。
だが今となってはもう聞けない二人、貴重な1枚となった。



大大大好きなカークでした。

このシリーズ、次は誰にしようかな!
スポンサーサイト

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : brass_tenor

Bud Powell

ジャズの巨匠シリーズ第3回、パウエル(Earl Rudolph Powell), 1924年9月27日 - 1966年7月31日)です。 
ジャズを聴き始めて最初に好きなったピアニスト。
パウエルの好調期は1953年くらいまでとの意見もありますが、出来不出来は常にあったように思います。 後期の方がパウエルの人間味を感じさせる作品があり、捨てたもんではありません。

それでは早速、好みの作品を紹介しましょう。

powell7_convert_20170517212841.jpgThe Bud Powell Trio(Roulette(JPN)
Bud Powell (p) Curly Russell (b) Max Roach (ds)
1947/01/10
Bud Powell (p) George Duvivier (b) Art Taylor (ds)
1953/08/14

邦名「バド・パウエルの芸術」、2つのセッションのカップリング盤です。 栗村氏らの努力で、Roostに残した8曲のコンプリート盤ということらしいです。 A面は22歳当時の演奏、若者パウエルの最高傑作と言ってよいでしょう。 B面はそれから6年後の録音、通常の人の10倍の時間が圧縮されたような人生を送ったに違いないパウエル、音に丸みと厚みが出ています。 こちらもパウエルの最高傑作と言ってようでしょう。最高がいくつもあるんです、天才には!




powell1_convert_20170517212626.jpgJazz Giant (Verve)
Bud Powell(p) Ray Brown (b) Max Roach (ds)
1949/05
Bud Powell(p) Curly Russell (b) Max Roach (ds)
1950/01..02

パウエルはVerveにも多くの録音を残していますが、そんな中からの1枚。 Verve盤はどれも水準が高いのですが、この1枚の選択理由はジャケット、レンガ色の赤も際立っていますが、ずっと向こうに描かれた1台のピアノに向かった男はパウエルでしょうか。
作者はDavid Stone Martin、天才の孤独を描ききっています。




powell0_convert_20170517213332.jpgJazz At Massey Hall Vol. 2  (Debut)
Bud Powell(p), Charles Mingus(b), Max Roach(ds)
May 15, 1953

これ10インチで去年入手。出来はあまり良くない(と思う)が汗だらだらのパウエル、持っているだけで幸せ。




powell_convert_20160327195555_20170517213521552.jpgThe Scene Changes'  (Blue Note)
Bud Powell (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds)
December 29, 1958

The Amazing Bud Powell (Vol. 5)、これパウエル入門盤、『クレオパトラの夢(Cleopatra's Dream)』です。
バド・パウエルを知らない方はまずこの1曲から入って下さい。
呻き声には耳をつぶって!このアルバムの詳細は、こちらの記事にあります。




powell5_convert_20170517212750.jpgA Portrait Of Thelonious (Columbia)
Bud Powell (p), Pierre Michelot (b), Kenny Clarke (ds)
Dec. 1961

1960年代にはジャズの本場アメリカから多くのジャズミュージシャンがヨーロッパに活動の場を移しているが、パウエルlは1959年に渡仏。 ヨーロッパのミュージシャンを従えた1枚、これは後期パウエルの最高傑作でしょう。



powell6_convert_20170517212813.jpgLive in Lausanne 1962 (After Hours)
Bud Powell (pi), Jacque Nevard (b), Michel Thevenoz (ds)
January 31, 1962

50年代中期以降は麻薬やアルコールなどの中毒に苦しみ、精神障害を負う。しかしながら、不調期の録音においても、呻き声を発しながらの鬼気迫る演奏を聴くことができ、これを含めてパウエルの個性として評価する声が多い。(日本語Wikipediaより)
この1枚がまさに鬼気迫るパウエルを聴くことのできる1枚。




このシリーズ、次は誰にしようかな!

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Miles Davis

ジャズの巨匠シリーズ第2回、マイルスです。生マイルスは見ていません。残念
ペッパーは前期・後期に分けて語られていますが、マイルスはエレクトリックで切るのが妥当でしょう。 理由は簡単、エレクトリック・マイルスに着いて行けない人が多いからです。tam.raもその一人。

沢山ある名盤の中から年代順に好みで紹介しましょう。

miles7_convert_20170423201625.jpgCockin' (Prestige)
Miles Davis(tp), John Coltrane(ts), Red Garland(p), Paul Chambers(b), Philly Joe Jones(dr)
Octover 26, 1956

まずはINGシリーズから1枚。
1956年の5月11日と10月26日のセッションをCookin'、Relaxin'、Workin'、Steamin'の4枚に分けてリリースしたもの。マイルスの第一期黄金時代、超入門のシリーズらしいので一応聴いておきましょう。 INGシリーズではなくマラソン・セッションって呼ばれているらしい。これも知っておこう。


miles9_convert_20170423213739.jpgMiles in Amsterdam (Jazz O.P.)
Miles Davis (tp), Barney Wilen (ts), Rene Urtreger (p), Pierre Michelot (b)/ Kenny Clarke (dr)
December 8, 1957

1984年になって、イタリアからリリースされた一枚。
バックは欧州の精鋭、USAではなくEuropeの音がある。 録音も良いしマイルスのピカ一名盤です。
昔は良く見掛けたけど、最近はどうなのかな?




miles4_convert_20170423220121.jpgSketches Of Spain(Columbia)
Gil Evans Orchestra
November 20, 1959; March 10, 1960

ジャズを聴かない人にもお勧めの超入門盤
マイルスの良さを引き出したギルの采配に喝采!
美しいです。



miles1_convert_20170423195934.pngMy Funny Valentine  (Columbia)
Miles Davis(tp), George Coleman(ts), Herbie Hancock(p), Ron Carter(b), Tony Williams(dr)
1964年2月

コレトレーンがImpulseからバラード集を出したが、マイルスはColumbiaからSomeday My Prince Will ComeとかRound About Midnightなど、売れ筋盤を出した。
バックのピアノトリオはマイルスのお目に叶った若者が!



miles8_convert_20170423201646.pngJack Johnson(Columbia)
Miles Davis(tp), Steve Grossman(ss), Herbie Hancock(kb), John McLaughlin(gu), Bennie Maupin(b-cl), Sonny Sharrock(gu), Michael Henderson(b), Dave Holland(b), Billy Cobham(dr), Jack Dejohnette(dr)
February 18 and April 7, 1970

黒人のボクサー、ジャック・ジョンソンに捧げた1枚。
ジャズよりロックっぽい。 そしてエレクトリックに旋回!



miles3_convert_20170423200001.jpgMiles Davis At Filmore  (Columbia)
Miles Davis(tp), Steve Grossman(ts,ss), Chick Corea(el-p), Keith Jarrett(e-org), Dave Holland(b), Jack DeJohnette(dr), Airto Moreira(perc)
June 17–20, 1970

エレクトリック・マイルスの始まり、なかなか良いですが、tam.raのマイルスはここで終わった。



このシリーズ、次は誰にしようかな!

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Art Pepper

ジャズの巨匠シリーズ第1回、アート・ペッパーです。なにせ、3回も来日公演へ行ったtam.raなのです。
ペッパーは前期・後期に分けて語られていますが、まあ妥当でしょう。 

沢山ある名盤の中から好みで紹介しましょう。

art8_convert_20170401231758.jpgSurf Ride  (Savoy)
Art Pepper (alto sax) Hampton Hawes (piano) Joe Mondragon (bass) Larry Bunker (drums)
Los Angeles, CA, March 4, 1952
このレコードを購入したのは確か30年以上も昔のこと、だがどこで買ったかは記憶に鮮明に残っている。
場所は銀座、店は確か地下にあった。 そして店名は...十字屋?ハンター?どちらかだ。 当時はまだペッパーなど知らず、サニー・マレーの”Sonny's Time Now”を見付けて店店を彷徨い歩き、手ぶらで帰れぬと1枚選んだのがこの1枚。
今となっては懐かしい思い出だ。



art5_convert_20170401200457.jpgThe Marty Paich Quartet Featuring Art Pepper  (Tampa)
Art Pepper (alto sax) Marty Paich (piano) Buddy Clark (bass) Frank Capp (drums)
Los Angeles, CA, August, 1956
これ日本盤、オリジナルは高くて手が出せない。
日本人らしい徹底的にオリジナルに似せた作り、手放したくない1枚だ。
ペッパーも良いです。




art1_convert_20170401200257.jpgThe Art Of Pepper (テイチク)
Art Pepper (alto sax) Carl Perkins (piano) Ben Tucker (bass) Chuck Flores (drums)
Hollywood, CA, April 1, 1957
これは、それまでテープ媒体でしか聴けなかったものを初めてLP仕様でリリースされたことが話題となったアルバムで、Vol1.、Vol.2の2枚。ここでのペッパーはやたらと明るい。 軽いと言えばそれまでだが、ペッパーファンは持っていないといけない2枚です。



ここから後期に入ります。
art4_convert_20170401200431.jpgAmong Friends  (Interplay)
Art Pepper (alto sax) Russ Freeman (piano) Bob Mugnusson (bass) Frank Butler (drums)
Los Angeles, CA, September 2, 1978
これ後期ではあるが、もっとも前期の煌めきを残している1枚。
妙中さんのInterPlayからリリースされた。
後期ペッパーをダメだという人も評価する1枚。



art7_convert_20170401200551.jpgArt Pepper - Straight Life  (Galaxy GXY-5127)
Art Pepper (alto sax) Tommy Flanagan (piano) Red Mitchell (bass) Billy Higgins (drums) Kenneth Nash (percussion -5)
Berkeley, CA, September 21, 1979
これ実は未入手、Wanted!の1枚。
この辺りのペッパー盤が市場から消えてしまっている。 ないと益益欲しくなる。
欲しい理由は、”Nature Boy”の演奏の美しさ!
いつの日かこんな演奏をお披露目することを夢見て、見つけるぞ~



art6_convert_20170401200525.jpgUnreleased Art, Vol. 1: The Complete Abashiri Concert(ビクター)
Art Pepper(as) Geoge Cables(p) David Williams(b) Carl Burnett(ds)
網走市民会館 - November 22, 1981
最後の1枚はCD、日本録音では本作と山形のライブが双璧を成す。
カセットテープでの隠し撮りが海賊盤で出ていたものをローリー夫人が買い取り、正式リリースされたもの。
刑務所暮らしの長かったペッパーが網走で燃えに燃えた演奏を聞かせます。
これを聴いて後期ペッパーを認めない人はジャズが分らない人だ!




このシリーズ、次は誰にしようかな!

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

David Murray

フリー・ジャズ・シリーズ、
1976年”Flowers for Albert” でデビュー、「アイラーへの献花」なんていうタイトル付けるからフリー・ジャズに括られているけど、この人はベン・ウェブスターみたいな人達の血筋を引いた伝道師みたいな感じです。

まずはリアルタイムで聴いたこの1枚から。
当時、誌上を少しだけ賑わした記憶があるが、あまりピンと来なかった。
DM2_convert_20161223193357.jpg
Flowers for Albert (India Navi.)
June 26, 1976 live at The Ladies' Fort, NY
David Murray (ts), Olu Dara (tp), Fred Hopkins (b), Phillip Wilson (dr)
1. Joanne's Green Satin Dress
2. Ballad For A Decomposed Beauty
3. Flowers For Albert
4. Roscoe



確か神保町にあった中古レコード店「トニー」で見つけた記憶がある。
Murrayにはあまり珍しい盤はないが、少しだけ見掛けない盤だ。
DM1_convert_20161223193329.jpg
Live at the Peace Charch (Danola)
1976 live in concert at St. Marks Church, NY
David Murray (ts), Fred Hopkins (b), Stanley Crouch (dr)
1. Beauty from Elsewhere
2. Future Sally's time
3. Low Class Conspiracy
4. Turquoise Cement Flower



ソロ三部作というか、2日間に渡るライブ”at the Theatre Mouffetard, Paris”録音を仲良く3つの別々のレーベルに分けリリースしたもの。
DM5_convert_20161223193525.jpg
Organic Saxophone (Palm)
February 6 & 7, 1978
1. Body And Soul
2. Chan Pour Une Nouvelle Afrique Du Sud
3. Ballab For Matthew and Maia Garrison
4. Hope/Scope
5. All The Things You Are
6. The Prominade Never Stops
7. Monica In Monk's Window

DM4_convert_20161223193451.jpg
Sur-Real Saxophone (Black Saint)
February 6, 1978
1. Invocation To Past Souls
2. The Cats
3. Plastic/Drastic
4. Noteworthy Lady
5. Low Class Conspiracy
6. After All This

DM3_convert_20161223193421.jpg
Conceptual Saxophone (Cadillac)
February 6th & 7th, 1978
1. Body And Soul (Dedicated To Coleman Hawkins And Ben Webster)
2. Chant Pour Une Nouvelle Afrique Du Sud
3. Ballad For Matthew And Maia Garrison
4. Hope / Scope (Dedicated To Mary Hope Lee)
5. All The Things You Are (Dedicated To Ntozake Shange)
6. The Promenade Never Stops (Dedicated To George Brown)
7. Monica In Monk's Window



2枚組のサックス・トリオ、Murrayの凄さが分かる1枚。
dm7_convert_20161223193614.jpg
3D Family (Hat Hut)
September 3, 1978
David Murray (ts), Johnny Dyani (b), Andrew Cyrille (dr)
1. In Memory of Jomo Kenyatta
2. Patricia
3. 3D Family (for Walter P. Murray)
4. Shout Song (for Cecil Taylor)
5. P.O. In Cairo



この時代は、どれを選択しても間違えなしのMurray絶頂期の1枚。
これもなかなかのものです。
dm9_convert_20161223193644.jpg
Let The Music Take You (Marge)
January 30, 1978 live in Rouen, France
David Murray (ts), Lawrence "Butch" Morris (cor), Johnny Dyani (b),  GeorgeBrown (dr)
1. The Fast Life
2. Monikole
3. Let The Music Take You
4. The Hill



最後は詩人として知られるアミリ・バラカ、もしかすると Everett LeRoi Jonesの名前の方が通りが良いかも。 ここにDavid Murrayが入っています。 この1枚、名盤です。
DM6_convert_20161223193548.jpg
New Music-New Poetry (India Navi.)
Amiri Baraka(poem), David Murray(ts), Steve McCall(dr)
1. The Last Revolutionary (For Abbie Hoffman)
2. Against Bourgeois Art
3. Strunza Med
4. I Love Music
5. Dope
6. Class Struggle In Music I
7. Class Struggle In Music II
8. In The Tradition (For Black Arthur Blythe)



このシリーズ、次は誰にしようかな!

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Frank Lowe

フリー・ジャズ・シリーズ、
1971年にAlice Coltraneの”World Galaxy”(Impulse)でメジャーデビュー、遅れて来たフリー・ジャズの伝道師フランク・ロー(born1943-died2003)の登場です。

まずはこの1枚から。

lowe2_convert_20161009222929.jpg
 BLACK BEINGS (ESP)

ESPレーベルは、なんと言っても1000番台、その後2000、3000、4000、5000番台までリリースしているがそのポリシーは明確ではない。 この盤はESP 3013というフリージャズ下り坂時代にリリースされたものなんです。
破れたセルロイド製サックスのような音は超刺激的、1000番台に出されていれば問題作となっていた筈だ。
1973年の初リーダ作でメンバーは次の通り。
Frank Lowe(ts), Joseph Jarman(ss,as), Rashid Sinan(dr), Raymund Cheng(vl), William Parker(b)



lowe1_convert_20161009222900.jpg
 Doctor Too-Much(Kharma)

1977年に”Kharma”というマイナーレーベルからリリースされた1枚。 Kharma RecordsはSunny Murrayの”Charred Earth”で始まり8枚で終わった短命のレーベルだがフリー系のアルバムはどれも充実。(PK-1、本作、PK-3/4の3枚しか持っていませんが)
メンバーは次の通り。
Frank Lowe(ts), Olu Dara(tp), Leo Smith(tp), Phillip Wilson(dr), Fred Williams(b)



lowe8_convert_20161010171715.jpg
Lowe & Behold(Musicworks )

ドスの効いたこのジャケット、これは珍しく11人編成のオーケストラ、リーダとしての才能を示した作品。 これを聴くと長生きしてもっとオーケストラ作品を出して欲しかった。
1977年のリリースで、メンバーは以下の通り。
Frank Lowe(ts), Joseph Bowie(tb), Butch Morris(cor), Arthur Williams(tp), Billy Bang(vl), Polly Bradfield(vl), Eugene Chadbourne(gu), John Lindberg(b), Phillip Wilson(dr), John Zorn(as), Peter Kuhn(cl)



lowe5_convert_20161009223045.jpg
Decision In Paradise(Soul Note)

イタリアのSoul Noteから1984年にリリースされたアルバム。 ここではジェリ・アレンの参加が注目される。
素晴らしい内容でメンバーは次の通り。
Frank Lowe(ts), Don Cherry(tp), Grachan Moncur III(tb), Geri Allen(p), Charnett Moffett(b), Charles Moffett(dr)

なかなかのものです。



lowe3_convert_20161009222953.jpg
Out of Nowhere(Ecstatic Peace)

これはA面だけ、しかもドラムとのDUO作品。
1992年の録音で、AEOCの初期メンバーとして活躍したフィリップ・ウィルソンと。
Frank Lowe(ts), Philip Wilson(dr)

これも今となっては珍しい1枚だ。




最後にルール違反のCDから2枚。

lowe7_convert_20161009223139.jpg
Soul Folks(No More)

No Moreという先を予言するようなレーベルから、1998年のリリースでメンバーは次の通り。 Jack Walrathが一緒とは!
Frank Lowe(ts), Bertha Hope(p), Jack Walrath(tp), Steve Neil(b), Ralph Peterson(dr)



lowe6_convert_20161009223111.jpg
One for Jazz(No More)

生涯仲良しだったバイオリンのビリー・バングとの1枚を欠かす訳にいかない。
上記作品と同じレーベルNo Mureから1998年のリリースでメンバーは次の通り。
Frank Lowe(ts), Billy Bang(vl), Ed Schuller(b), Abbey Rader(dr)



このシリーズ、次は誰にしようかな!

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Marion Brown

フリー・ジャズ・シリーズ、
牧歌派の戦士マリオン・ブラウンの登場です。

marion2_convert_20160331211818.jpg WHY NOT?(ESP)

マリオンもESP卒業生の一人です。 バイオを調べると、
1985年にArchie Sheppの”Fire Music”、John Coltraneの”Ascension”、供にImpulseの大名盤に参加。 同年11月にはESPより自己の初リーダ作Marion Brown Quartet(ESP1022)を発表、本作は翌年のESP2枚目となる。




marion5_convert_20160331211551.jpg Sweet Earth Flying(Impulse)

次掲の”November Cotton Flower”と対を成す代表作と言って良い作品。
これは素晴しいですね。
この2枚を聴いてもらうと分かるのですが、マリオンがフリー・ジャズに区分されるのに違和感を覚えるに違いない。




marion1_convert_20160331211344.png  November Cotton Flower(Baystate)

マリオンの代表作を1枚選べて言われたらこの作品でしょう。 異論なし!
日本のBaysateリリースが嬉しいですね! Baysateには他に以下の3枚があります。
Passion Flower ~ Dedicate To Johnny Hodges(Baystate/RVC RVJ 6024)
Soul Eyes(Baystate/RVC RVJ-6036)
Zenzile featuring Marion Brown(Baystate/RVC RVJ-6009)




marion3_convert_20160331211454.png  Afternoon Of A Georgia Faun(ECM)

生誕の地、ジョージアを描いたシリーズの1枚。
このような作品の一方で、マリオンは相手方がドフリーだと付き合ってドフリーに走る傾向がある。(個人的にはあまり好みではない)



続いてのお勧めがこれ。



marion4_convert_20160331211521.png 79118 LIVE(DIW)

この盤も日本発、Disk Unionが主宰していたDIWからのリリース。
ほとんど話題にも上らず埋もれている作品ですが、なかなかのものです。




最後の1枚は、これ。

marion6_convert_20160331211617.jpg Solo Saxophone(Sweet Earth Records)

サックス奏者、生涯1枚はソロ・アルバムを吹き込みたいのかな!



最後に、WANT LISTに載せている1枚、誰かちょうだい、お願いです。
NTERface with Marion Brown: Glimpses(ReEntry Records RE 003)

このシリーズ、次は誰にしようかな!

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Archie Shepp

シェップです。
が、フリー・ジャズ・シリーズに登場頂くのは、強い引っ掛りがある。
23歳でCecil Taylorの所からデビュー、そしてThe New York Contemporary Fiveの結成、この辺りがフリーの闘士と見られているのだろうか。
これから紹介するアルバムを見てもらえば違ったシェップが見えてくるでしょう。

shepp1_convert_20151212224022.jpgAttica Blues(Impulse)

シェップとImpulseは切っても切れない関係、代表作がずらりと並んでいます。 一番手は大編成のアッティカ・ブルース。 

1971年9月9日にカリフォルニアのサン・クェンティン刑務所で服役していた黒人急進的思想家ジョージ・ジャクソンが脱獄を試みて失敗し射殺された。 これに呼応して、アッティカ刑務所で暴動が発生。
 
シェップはどんな思いでこのアルバムを禄音したのだろうか?


shepp4_convert_20151212222301.jpg Fire Music(Impulse)

笑う子供も嗤う大人も固まる花髑髏(ドクロの漢字はこう書くらしい}のシェップです。
この盤10年以上棚に収まったまま、内容思い出せないが紹介に値する内容だったことは確かだ。

やっぱりこの盤はLPでないとダメですね。



shepp10_convert_20151212223531.jpg Live At the Donaueschingen(SABA)

ドイツ南西部に位置するドナウエッシンゲン、1967年に催された音楽祭での録音。
B面に入っている"The Shadow of Your Smile"のメロディ、このテーマを聴くだけで心揺さぶられる名演、皆に聴いて欲しいシェップです。



続いてのお勧めがこれ。


shepp3_convert_20151212222222.jpg Steam(enja)

アルバム・タイトルは”湯気”、汗ダラダラのシェップのジャケ写真が示す通り熱い演奏だ。
1曲目は”A MESSAGE FROM TRANE”、イタコが呼び寄せたトレーンの前での熱演、熱くなるのは頷ける。

レーベルはドイツのEnja、黄ばむジャケットは玉に傷だ。



shepp7_convert_20151212222444.jpg A Sea of Faces(Black Saint)

1972年に”The Cry Of My People” (Impulse)をリリース、3年の沈黙を経て明るくなって戻ってきたシェップがここにいます。 同年にリリースされた”There's a Trumpet in My Soul”(Freedom)とイメージが重なる。

ここには怒りに満ちたあのシェップはいない。 


shepp8_convert_20151212222514.jpg You're My Thrill(Vent Du Sud)

Michel Marreというトランペッターは今もよく分かりませんが、ピアノは名探偵シーグフリード・ケスラーが共演しています。 スタンダードを並べたこの盤、シェップはシェップです。

間違えな~し、シェップは最高~。


 
shepp5_convert_20151212222340.jpg IN MEMORY OF (L+R)

誰が仕掛けたのかチェット・ベイカーとの共演、この二人の組み合わせには期待と不安が入り混じるが、意外としっくり、ビックリです。

どう説得したのか分かりませんが、この二人に会話はあったのかな? 必要最低限のボソボソ話しか想像できませんが、とっても仲良しの会話が交わされていたとしたら...面白ですね、想像するだけで。

この盤も素晴しいです。



最後は番外で、これ。

priSangetta Divine Song (N.P.A.)

ギターのSangeeta Michael Berardiのアルバム、シェップの中では珍しい1枚。
これ隠れ名作です。 こちらで紹介しています。


我ながら大満足の盤選、幅広いシェップが並んだ。
他にも名盤が沢山、この8枚でどうでしょうか。
全ての盤がお勧めですよ

このシリーズ、次は誰にしようかな!

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

積まれたままのCD

買うペースに聴くペースが間に合わない。
正月明けまでに全て聴けるか?

実はこれが全てではない。
そうだ、LPもある!

どうしよう!、こうしよう、そうしよう?、困った&%$#=~+‘*
>>>聴いたやつからコメント加えます<<<

Lost Tribe(Windham Hill)
リーダは立っていないようだ
Adam RogersとかDavid Binnyとか
内容不明

xx19.pngMysteric Fuga Orchestra Zohar(TZADIK)
ジョン・ゾーンのレーベル、早く聴きたいな、これ

xx18.jpgTrombone Shorty
BackTown(Verve)
ユニクロのコマーシャルでカッコいいトロンボーンを聴いて買った

xx17.jpgArt Pepper
Live at the Showcase 1977
メンバーが? 
Willie Pickens(p)、Steve Rodby(b)、Wilbur Campbell(dr)、
演奏が興味深い

xx15.jpgArchie Shepp
Deja Vu(Venus)
レーベルの方針(ジャケの作り)が気に入らず買わずに来た一枚、
さて内容は?

xx14.jpgAnn Burton
1980On the Sentimantal Side(Fab)
fabレーベルが出し9手くれた2枚が揃った、
アン・バートンに駄作はない

xx12.jpgPeter Hertmans&Jeroen Van Herzeele
Duo for Joe(IGLOO)
ジョーヘン4曲とマッコイ3曲、ジョー・ヘンダーソンに捧げれてたアルバムのようだ
ジャケットも素晴しいし期待が持てる

xx10.jpgMerc Ducret
tower vol.1(ayler records)
言わずと知れたマーク・デュクレ
ティム・バーンと一緒の2010年リリース・アルバム


xx9.jpgMerc Ducret
tower vol.2(ayler records)
こっちはトランペットとトロンボーンをフロントに据えたアルバム
このシリーズ、Vol.4まである

xx1.jpgSebastien Jarrousse&Oliver Boge
tribulation(Aphrodite)
内容不明

xx2.pngRalph Rosen
No Secret(TWorks)
ドラマーのリーダ作
オルガン、サックス、トランペットが参加する変則カルテット

xx3.jpgVictor Lewis
Three Way Conversations(RED)
かなり好きなドラマーであるビクター・ルイス
Seamus Blake(ts)、 Steve Wilson(as, ss)、 Terell Stafford(tp,flh)、 Ed Howard(b)と強力メンバー
ビクターのリーダ・シップが期待される.


xx4.jpgOctober Meeting 87 1(Bimhuis Records)
この”2”を確か今年買ったはずだが...
何処行った

xx5.pngElvin Jones
LIVE AT PIT INN(Polydor)
1985年のライブ
場所は新宿ピット・イン
ピアニストに辛島文雄が参加している


xx6.jpgJames Emery
Turbulence(Knittyng Factory)
レーベルそしてMarty Ehrlichで購入決定
リーダのギタリストJames Emery → Emily Remler、連想ゲーム
Emily Remler


xx7.jpgJD Allen
VICTORY!(Sunnyside)
期待のJDだが、なかなか吹っ切れたアルバムに出会えない
この盤は如何に


xx8.jpgCameron Brown
Here and How!(Omni Tone)
一時期 George Adams & Don Pullenとやっていたベーシスト、Sheppのグループにもいた
このアルバムでは、Sheila Jordan(vo)、Dave Ballou(tp)、Leon Parker(dr)、そしてゲストにDewey Redman(as)が加わったメンバー構成
レーベルOmni Toneは全てGoooooDです


xx8.pngcameron brown
BOSCO(eFmic Records)
Song Of The Forest Boogaraboo とペアーの1枚が手に入った
シェップに加えて、アーサー・ブライスの参加が注目される



買うペースは来年も落ちそうにない
頑張って聴くペースを上げよう、来年は!

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

My Favorite Musicians - drums (1)

ドラム特集、ビック・ネームが並んでしまいましたが、好きなアルバムをピックアップしてみました。
フリー・ジャズ系にも素晴しいドラマーが沢山いますが、今回は敢えて外しています。
順序は苗字ABC順で意味はありません。

roybrooks_convert_20151002213855.jpg◆ Roy Brooks
The Free Slave (Muse)
April 26, 1970
Roy Brooks (dr), Woody Shaw (tp), George Coleman (ts), Hugh Lawson (p), Cecil McBee (b)
数々の名盤に名を連ねたロイ・ブルックスですが、力量に比べて取り上げられる機会が少なかった。 リーダとしての才能も高かったロイには、もっと沢山リーダ・アルバムを残して欲しかった。
この盤はコーティングでテカテカ美男、MUSE最高。



royhaynes_convert_20151002213922.jpg◆ Roy Haynes
We Three (New Jazz)
November 14, 1958
Roy Haynes(dr), Phineas Newborn(p), Paul Chambers(b)
これは超名作、ロイ・ヘインズは”闘牛” (RCA)から荒々しいイメージが強いのですが繊細そのものです。
天才肌のニューボーンも絶好調、ドラマーがリーダということで損をしている盤かも。



Elvin_Jones_convert_20151002213640.jpg◆ Elvin Jones
Live At The Lighthouse(Blue Note)
September 9, 1972
Elvin Jones (dr), Gene Parla (b), David Liebman (ss,ts,fl), Steve Grosssman (ts,ss)
Blue Noteに残したエルビンのリーダ作は全て”買って損なし”盤、だがジャケットのデザインは最悪、後期Blue Noteはどれも酷いが見逃すと後悔する。 この盤はジャケットもそれなり、内容は超超最高、ピアノレス、そしてサックスを二人並べたのが成功した理由か、この熱気を聴き逃してはいけない。


philly-joe-jones_convert_20151002213827.jpg◆ Philly Joe Jones
Mean What You Say (Sonet)
Philly Joe Jones(dr), Charles Bowen(ts,ss), Mickey Tucker(p), Mickey Bass(b), Tommy Turrentine(tp)
録音:
Apr. 6, 7 1977
アート・テイラーはバランスで聴かせるドラマーだ。 数々のセッションに引っ張りだこだったアート、一方でリーダ作にあまり良いものはない。(とtam.raは思う) そんな中で、これはベストの一枚、流石アート・テイラーです。本盤は、こちらで紹介しています。


petemagadini4.jpg◆ Peter Magadini
Polyrythm (Briko)
Peter Magadini(dr), George Duke (kb), Don Menza (ts), Dave Young (b)
この盤の魅力はドン・メンザにあるが、ポリ・リズムといえばPeter Magadini、頭がクラクラするようなリズムを平気で叩き出すドラマーだ。


shellymann_convert_20151002213950.jpg◆ Shelly Manne
LI'L ABNER (Contemporary)
February 6–7 and 25, 1957
Shelly Manne(dr), André Previn(p), Leroy Vinnegar(b)
シェリー・マンのドラムは明るい、爽やかな西海岸の日が燦燦と降り注いでいる感じだ。
Contemporary盤はどれもお勧めですが、中でも一番バカっぽいジャケ盤を選びました。 見た目の判断は禁物、そんな1枚なのです。


anthonywilliams_convert_20151002213608.jpg◆ Anthony Williams
Life Time (Blue Note)
August 21, 1964
Tony Williams (dr), Sam Rivers (ts), Gary Peacock(b), Richard Davis(b), Ron Carter (b)Herbie Hancock (p)
トニーのシンバルには若者だけが持つ危うさが一杯、サム・リバース、ハービー・ハンコックがバックアップして時代を代表するアルバムができました。


nakamuratatsuya_convert_20151002213738.jpg◆ 中村達矢
Song of "PAT" (Nadja)
March 23 & April 1, 1976
Ted Daniel (Fr-h, fl-h, tp) Oliver Lake (as, fl) Richard Davis (b) Tatsuya Nakamura (perc)
中村達矢は演奏者として傑出したドラマーではない。 だが、この人の回りには超一流のミュージシャンが集まる。 集まるだけではない、それぞれが持っている能力が目一杯引出されている。 不思議な能力の持ち主なのです。


moriyama_convert_20151002213707.jpg◆ 森山威男
Flush Up (テイチク UNION)
Mar. 22 1982
森山威男(dr), 高橋和己(ts,ss), 板橋文夫(p), 望月英明(b)
一流のミュージシャンは皆自分の音を持っている。
森山のドラムはパワー・ドラミングだが、和太鼓のような音がしている。 これは一流の証。



我ながら大満足の布陣、幅広いドラム奏者が並んだ。
全ての盤がお勧めですよ。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

ジャズを聴いて110年

tam.ra


- tam.ra profile -
- sun.ra page -
- My Home Page -
2016年8月20日最終更新

ブログ内検索
最近こんなの買いました
皆様からのご意見
月別アーカイブ
07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03 
何人来てくれたかな
今何時?
投稿カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
投稿記事の分類
楽器別分類
ブログ友達
最後に Push !
にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ 人気ブログランキングへ blogram投票ボタン